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都内で独りぼっちを楽しむ方法(暮れ泥むビール編)

 金曜から土曜にかけてずっと立ち仕事をしたせいか、起きたら昼間の12時だった。本日、27日の日曜日。
 眠気まなこにFacebookを見たら、友だちからハロウィーンの招待が来てて、そっか今日はそうやって楽しむ日か、なんて季節を感じながら、今週はずっと気を遣ってばかりいたから独りになりたい。本当は昨日寝る前に「あしたは早起きして箱根に行って、ゆったりしよう」と決めていたんだけど、疲れが溜まりすぎていて起きれなかった。
 ベッドの中で、無料漫画アプリで韓国漫画を読みながらダラダラしても12時半。窓から差し込む陽の光があたたかいから、ちょっとだけ体を起こして、溜まっていた一週間分の洗濯物を洗濯機にかけ、もう一度ベッドに入る。起きると16時になっていて、外には雲がかかっていて、洗濯の楽しさが半減してしまう。fc2動画で適当な映像を見ながら洗濯物を干して、頭の中にいくつか選択肢が思い浮かぶ。

  1. このままネットでだらだらする
  2. ほっといてくれる店へ行って本を読む
  3. ビールを飲みに行く

 1はよくやりがちなんだけど、ネットってとても疲れる。独りになりたいのに、独りにさせてくれなくて。
 2は今日はアリかなと思って、部屋の中で読みたい本を探し始めたんだけど、読みたい気分じゃなくて諦める。
 結局、美味しいビールを飲みに行くことにした。

 デートならベルギービールとかドイツ料理屋へ飲みに行くのはありなんだけど、疲れていて、世界からほっといて欲しくて、でも美味しいビールを飲みたいや、ってときにはちゃんと自分で「美味しいビール」にたどり着くシチュエーションを作っておかないといけない。

 お酒が飲めて、一度でもサラリーマンをやったことがある人なら、仕事終わりのビールを知っている。銘柄なんてどれでもいい。できれば、エビスみたいな味を楽しむ要素が入っているビールじゃなくて、アサヒスーパードライのような味はどうでもいいんだけど飲み終わったあとに「くわぁぁあ!」ってなるビールがいい。今日一日の疲れが抜けていく感じが美味しい。
 今日は特に仕事もしていないので、まず銭湯へ行くことにした。風呂あがりのビールは、仕事終わりのビールくらい美味しい。銭湯へ行くのに電車を使うなんてのはバカバカしいから、家の近所から選ぶ。
 我が家は恵比寿の西口改札前辺りにあって、広尾の銭湯へは歩いて15分くらい。すでに17時を回った秋なのに、外は暮れなずんでいて、散歩は楽しい。さて、銭湯の帰りにどんなお店でいっぱい引っ掛けようかなあ、と思いながら、明治通りから細い道を入って有栖川宮公園を目指し、

  • 一風堂
  • 焼肉屋88
  • 広尾のカレー
  • 串カツ屋
  • 寿司屋
  • 中華料理屋

 と歩いたところで、もう銭湯についている。広尾という町の日曜は、京都のようで落ち着く。お年寄りが多く外出してて、親子連れが手をつなぎ、独りモンのおっさんが酒を飲みながらたむろし、外国の人がサングラスをして歩き、オープンテラスのカフェではおしゃれっぽい人たちが茶をしばき、往来にはHUBにいるような汚らしい学生がいる。いい街だなぁと思う。広尾の銭湯の隣には中華料理屋があって、すでにビールを飲みたくなっているのを我慢して、お風呂から出て気持ちよくなった後にこの店へ入ろうと決め、のれんをくぐる。
 今週一週間の出来事を思い出しながら、湯船につかり、風呂から出たら全身鏡で「あら、本当に太っちゃったねぇ」なんて思うけれど、これから楽しむビールのおかげで気持ちは明るい。喧騒の町・東京でも、独りぼっちで楽しんでいます。