『個人的なハーモニー』超スリリングだった!!!!!!!!!

個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論

個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論

  1. 色っぽいタイトルでいいなぁと思い予約していて、届いた。一気に読んだ。
  2. アニメーションの大きな歴史を再編する革命本。私は高畑勲という思想家・革命家の目線を借りながら読んだ。
  3. そして、「話の話」の謎から始まる超スリリングで壮大な探偵物語でもある。アニメーションによって現実世界を変えようとした者たちのお話で、ノルシュテイン高畑勲エイゼンシュタインらが主要人物として登場し、宮崎駿やディズニーもたまに街角でヒントをくれる。
  4. 著者の土居伸彰さんが自身が海外の優れた作品を国内で配給し、国内のインディペンデントな作品の盛り上げを行っていて、より地に足がついて世界と向き合っているため、説得力がある。
  5. 漠然と、ジブリジブリ美術館ライブラリーを体験し、そこから、高畑勲という運動家・批評家という目を通じて海外アニメーションを見てきた自分にあったモヤモヤが、明瞭になる本だった。
  6. 小さいところでは、「魔法にかけられて」をさらっと見立るところや、「生命を吹き込む魔法」の解説も感服。

もっかい読みたくなった↓

ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法 ― The Illusion of Life ―

ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法 ― The Illusion of Life ―